「足は体の土台」とよく言われます。土台である足の骨の歪みや筋肉の固まりが生じると、体全体がバランスを崩すのは当然のこと。
「足が疲れやすいし、偏平足になってると思う……」
「下半身太りがなかなか解消されなくてつらい……」
下半身太りや足の疲れにお悩みの方、もしかしたらその原因は靴かもしれません。
今回は正しい靴選びの重要性や、偏平足・浮指など足のトラブルを解消するコツをお伝えしていきます。
正しい靴選びの重要性
足のバランスが崩れる大きな要因に、”靴” があります。ただでさえ裸足で歩く機会が少なく、本来の足の機能がものすごく衰えている現代人。
そこに、サイズ違いの靴やソールの硬い靴、ゆるゆるの靴など間違った靴選びが加わると、さらに下半身へダメージを与えてしまいます。
まずは靴選びのポイントを見ていきましょう。
毎日履く靴には、足特化ブランドを。
靴は、歩き始めた頃に買うファーストシューズから成長に合わせて正しく選ばないと、足の形や体のバランス、運動能力にまで影響するほど大切なものです。
最近ではリーズナブルで素敵なデザインの靴が多く選べるようになった一方で、足の機能を奪ってしまう靴も増えてきています。
たとえばものすごい高さのハイヒールや、デザイン重視で足にフィットしない靴などを頑張って履いた経験がある方も、きっと多いですよね。
そういった靴は、ちょっとしたお出かけの日にとっておき、仕事中や通勤中など毎日長時間履く靴には、足に特化したブランドの靴をおすすめします。
特化といっても、手に入りやすいスポーツブランドの靴で十分です。
靴選びのチェックポイント
まずは、ご自分の足の形をよく知ること。その上で、
- 足の指が余りすぎていないか?
- 窮屈ではないか?
- 十分なソールの柔らかさがあるか?
をチェックポイントにして、足に負担をかけない靴選びをしてみてください。
長年の間違った靴選びにより、足の裏が硬い・指が動かないなど、足の機能そのものを失ってしまっている場合には、トレーニングをすると回復が望めます。
足は本来、手の延長線上にあるため、柔軟に動かすことが可能で、柔らかく動かせる状態が理想です。
偏平足について
偏平足になる原因は、足裏全体での着地になることが多い歩き方で、本来付くべきではない部分に筋肉が硬くついてしまうこと。
足裏のアーチは衝撃を吸収分散させる機能を持ちますが、足裏全体での着地になると、ふくらはぎや太ももに着地時の衝撃がダイレクトに影響してしまいます。
この歩き方が習慣になると、ふくらはぎや太ももはどんどん硬くなり、衝撃が腰にまで及んで腰痛を引き起こすことも。
解消方法のおすすめは、青竹踏み。
物理的に足裏をアーチ型に戻してあげるだけでも、足裏は柔らかく使いやすくなります。
歯みがきをしながらなど、片手間に青竹踏みを続けると、足裏のアーチがどんどん回復していくはずです。
浮指について
浮指は、特に下半身にコンプレックスがある方、足の疲れが重い方にとても多い症状です。
足指にとっての理想は、ぴったりと地面に密着し、地面をつかむように立つ形。
しかし足の指が窮屈な靴、前滑りしてしまう靴など、”指を使わずに歩ける” が習慣づいてしまうと、足の指の機能もどんどん衰えてしまいます。
本来は足の指先・指の付け根・かかとの3点で足裏を支えますが、足の指が浮いていると付け根とかかとだけで足を支えることになり、足にとっては不安定な状態です。
3点で支えるアーチがバランスを崩してしまうと、受けなくてもいい衝撃を下半身の筋肉が受け止めてしまうようになり、筋肉が無駄に太く硬くなり、下半身太りとなります。
美脚、疲れない足にするためのトレーニング方法
偏平足を解消し、足の指をきちんと地面につけ、足裏のアーチを整えれば、足には余計な衝撃がかかりません。
無駄な働きをしなくていい筋肉はしなやかで、疲れにくく、美脚を作ります。
この方法で、「指の関節が5つにポコポコ浮き上がる」「内側に指を握り込むことができる」をチェックしてみてください。
私自身、以前は関節が浮かず、まん丸で力の弱い足をしていましたが、丁寧な靴選びやトレーニングによって、今では足の指でしっかりとタオルをつかめます。
このように、足指に力を入れたり、解放したりを意識して取り入れるトレーニングが効果的でおすすめです。
テレビを見ながら、立ち仕事の合間になど、”ながら運動” でも積極的に行ってみてくださいね。
もちろん「トレーニングをすると足がつってしまう……」「偏平足で足の指が硬くなりすぎてる……」などの場合には、無理はしないで進めていきましょう。
正しい歩行に、足指と足裏の柔軟性は必要不可欠!
記事を読みながら試してみて「思った以上に曲がらない!」となる方も、きっと多いと思います。
しかし地道なトレーニングやマッサージを継続すると、足は必ず、本来の機能を取り戻してくれるもの。
そして最後に、「正しい歩行」には、足指と足裏の柔軟性が欠かせません。
「自分ではちょっと難しいかも」
「プロにちゃんと見てもらいたい」
このような方は、当店にて、私が直接ご指導させていただきます。
美しい下半身で、正しい歩行を身につけたい方は、ぜひご予約の上、お気軽にご相談ください。