妊活を始めると「骨盤矯正をしたほうがいいよ」「冷えは大敵だからね!」などのアドバイスを耳にする人も多いのではないでしょうか。
骨盤は赤ちゃんが通る道であり、子宮や卵巣などの内臓が守られている大事な場所です。冷えはそもそも女性にとって大敵です。
しかし、いざ「骨盤ケアが大事!冷えが大敵!」といわれても、骨盤と冷え、妊活それぞれの関係性を具体的に理解していなければ、適切な対策も見えてきません。
そこで本記事では、妊活で骨盤ケアが重要な理由について、”冷えの視点” を中心に解説していきます。
「骨盤矯正をしたほうがいいのかな?」「妊活をしてるけど、体温が低くて……」などでお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。骨盤から全身のめぐりを整え、妊娠しやすい身体作りをしていきましょう!
妊活で骨盤ケアが重要な理由とは?
妊活で骨盤ケアが重要といわれるのは、骨盤のなかには卵巣や子宮があり、質の良い卵を育てるために欠かせない場所だからです。とくに妊活中に意識する人が多い体温上昇にも、骨盤の環境が大きく影響します。この項目で、妊活における骨盤ケアの重要性をチェックしていきましょう。
骨盤の歪みを整えると妊娠力がUPする
子宮は骨盤のほぼ真ん中に位置し、子宮の左右に卵巣があります。骨盤は子宮や卵巣といった内臓を守る役割も担っているため、妊活では非常に重要とされているのです。
骨盤が歪んでいると、血液が滞りやすくなり、子宮や卵巣へ酸素や栄養を十分に届けることができません。また、骨盤内には膀胱や大腸などもあるため、骨盤機能が低下すると便秘などを引き起こしやすくなります。
骨盤の歪みは、女性特有の臓器や排せつ機能にネガティブな影響を与え、ホルモンバランスの崩れや卵子の質の低下などにつながります。
逆に、歪みのないきれいな骨盤の状態に整えると、全身のめぐりが良くなり、子宮や卵巣が正しい位置へと戻るため、妊娠力を上げていけるでしょう。
骨盤の歪みを整えると妊活の大敵「冷え」を防げる
ほとんどの女性が、妊活を始めるにあたって基礎体温を気にされることと思います。基礎体温だけで排卵日を正確に予測することはむずかしく、基礎体温は気にしないことを優先させるクリニックもありますので、ここでは一概に「基礎体温が重要!」とは言い切れません。
しかし、冷えが大敵であることは事実です。
冷えによる血行不良から、卵巣機能(卵子の質)の低下へとつながってしまいます。受精しにくくなるリスクや排卵が遅れる原因にもなるため、徹底した冷え対策は、妊活において欠かせないポイントです。
妊娠しやすい体作りには、体温の管理も欠かせません。基礎体温が低いと、ホルモン分泌がスムーズに行われず、排卵が遅れたり、子宮内膜が十分に厚くならなかったりすることがあります。さらに、体温が低いと自律神経が乱れ、血流が悪化し、冷え性の原因となることも。
なぜ妊活で体温を上げることが重要なの?
妊娠するためには、子宮や卵巣がしっかりと機能することが大切です。そのために必要なのが「血流の良さ」と「ホルモンバランスの安定」です。体温が上昇すると、これら2つの条件が整いやすくなります。
妊活中の冷えがもたらすリスク
身体が温まることにはポジティブなイメージがあると思います。一方で、妊活中の冷えをそのままにすることのリスクについて、具体的に知っている方は少ないかもしれません。具体的なリスクを知り、あなたに必要な対策を考えてみましょう。
子宮や卵巣の血流低下による妊娠率の低下
冷えによって血流が悪くなると、子宮や卵巣への血液供給が減少します。これにより、受精卵が着床しづらくなるだけでなく、卵巣の働きも低下し、生理不順などを引き起こすことも。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンは血流に乗って体内を巡ります。冷えによって血流が滞ると、ホルモンバランスが崩れ、生理不順や排卵障害を引き起こす要因となります。タイミング法を検討している方にとっては、生理不順によって適切なタイミングを逃してしまう可能性もあるでしょう。
体調不良や自律神経への影響
冷えは生理痛の悪化や体温の低下を招き、妊活において不利な要因となります。また、冷えが続くと自律神経のバランスが崩れ、不眠やストレス増加につながることも。風邪などのウイルスにも弱くなってしまうため、妊娠初期にも悪影響を及ぼします。
妊活中に体温上昇を意識することのメリット
では、妊活中に身体を温めると、どのような変化が生まれるのでしょうか?妊活中に体温上昇を意識することのメリットとして、お伝えしていきます!
血流が良くなり、子宮や卵巣の機能が活性化
体温が上がると、血流が促進されます。血液には酸素や栄養を運ぶ役割があるため、子宮や卵巣の血流が良くなることで、それらの臓器が活発に働くようになります。
- 子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすくなる
- 卵巣が活性化し、質の良い卵子を育てるサポートをする
- 子宮の温度が上がり、妊娠しやすい環境が整う
ホルモンバランスが整い、排卵や着床がスムーズに
ホルモンの分泌は、脳の「視床下部」や「下垂体」といった部分がコントロールしています。体温が上がると自律神経のバランスが整い、ホルモンの分泌もスムーズになります。
- エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が促され、子宮内膜の厚みがアップ
- プロゲステロン(黄体ホルモン)が十分に分泌され、高温期が安定する
これらのホルモンがバランスよく働くことで、妊娠しやすい身体の環境を整えられるのです。
骨盤と体温の関係
骨盤と体温は、密接に関係しています。骨盤の歪みが与える影響と、骨盤を整えることで得られる変化をチェックして、妊活に役立てていきましょう!
骨盤の歪みが冷えの原因になる5つの理由
血流の滞り
骨盤が開いたり傾いたりすると、血管が圧迫され、血流がスムーズに流れなくなります。これにより、体が冷えやすくなり、妊娠しやすい環境が整いにくくなります。
神経の圧迫
骨盤の歪みによって神経が圧迫されると、自律神経のバランスが崩れ、体温調整が乱れる原因となります。自律神経はホルモン分泌にも関係するため、不妊のリスクを高めることにもなります。
筋肉のこわばり
骨盤周りの筋肉が硬直すると、血流が悪化し、結果として冷えが生じやすくなります。とくにデスクワークや運動不足が続いている方は要注意。骨盤周囲の筋肉が固まりやすい生活習慣のひとつです。
内臓の位置のズレ
骨盤が歪むことで、子宮や卵巣の位置が本来の位置からズレてしまい、十分な血液が届かなくなる可能性があります。これが冷えを引き起こし、排卵や着床の妨げになることもあります。
ホルモンバランスの乱れ
骨盤の歪みにより血流が悪くなることで、ホルモン分泌が不安定になり、排卵周期の乱れにつながります。これは妊娠しにくい要因のひとつです。
骨盤を整えると体温が上がる4つのメカニズム
血流改善
骨盤が正しい位置にあると血液の巡りが良くなり、冷えが改善されやすくなります。また、血液の流れがスムーズになることで酸素や栄養素が全身にしっかり届き、細胞の活性化が促進されます。
内臓の位置が安定
骨盤が正しく整うことで、子宮や卵巣の位置が適正になり、機能が向上します。内臓の圧迫が軽減されることで、消化機能や腸内環境の改善にもつながり、健康的な体温維持が可能になります。
自律神経のバランス調整
骨盤の歪みを解消することで神経の圧迫がなくなり、ホルモンバランスが整いやすくなります。これにより、ストレスが軽減され、睡眠の質の向上にも貢献します。
代謝の向上
骨盤の位置が安定すると筋肉がスムーズに動き、基礎代謝が上がりやすくなります。とくにインナーマッスルが活性化されると、体の熱産生が促され、冷えにくい体質へ!
妊活中の冷え対策!骨盤ケアで身体を温める方法
骨盤ケアで身体を温める方法としては、大きく分けて「ストレッチや体操」と「生活習慣の改善」をバランスよく取り入れていくことが重要です。ここからは、今日からできる妊活中の冷え対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
骨盤ストレッチ・体操
骨盤の歪みを整えるストレッチ
仰向けになり、両膝を立てて左右にゆっくり倒します。この動きにより骨盤周りの筋肉をほぐし、血流を促進します。毎日10回程度繰り返すことで、徐々に骨盤が整い、冷えの改善につながります。
身体全体を温めるタオル体操
本気でやると汗をかくほど身体が温まり、タオル1本でどこでもおこなえるタオル体操をご紹介します。
まず普通のフェイスタオル1本を持ちます。そのフェイスタオルを片方の手で角の端を持ち反対の手でその角の対角の角を手で持ちます。足は肩幅にまっすぐ立ち、先程角と角を持ち長めにしたフェイスタオルをぴんと張ったまま息を吸いながら腕を肘を曲げずに上げます。腕が耳の真横に来たあたりで息を止め、次に吐きながらタオルをぴーんと張ったまま腕を曲げずに真後ろに縄跳びのように倒します。ここで肩甲骨や前胸が硬い方は痛くて後ろに倒せないです。(初回はほとんどの方が無理)なのでここは無理をせず片腕ずつ通して頂く事でも効果はございます。やり続けて肩周りの動きが良くなるとタオルを張ったまま両腕も伸ばしたまま後ろに通す事ができるようになります。また、さらに続ける事でタオルを角の端と端ではなく普通の端と端で持ち短くしても出来るようになりますのでそこを目指して地道にチャレンジして見て下さい。
1日の目安はだいたい5回でも効果はございます。
日常生活でも意識してみよう!
日常の姿勢を意識することも骨盤の歪みを防ぐ、あるいは整えるうえで重要なポイントです。たとえば椅子に座る際は骨盤を立てるように意識し、猫背にならないように。また、デスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢を続けがちな方は、足を組まない・片足重心にならないように立つなどを意識することが重要です。こうした日常生活での “歪みポイント” を改善し、冷えの解消につなげていきましょう。
骨盤まわりの血流を促進する生活習慣
体を温める食べ物を意識する
体を内側から温める食事を意識することは、冷え対策に非常に重要。
たとえば根菜類(にんじん、大根、ごぼう)は、食物繊維が豊富で消化に時間がかかるため、体の中からじっくり温めてくれます。また、ショウガやにんにくなどの発汗作用がある食品は血流を促し、手足の冷えを改善する効果があります。さらに、発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルト)は腸内環境を整え、代謝を高めることで体温の維持に役立ちます。
とはいえ、妊活中にはストレスも大敵。栄養バランスを完ぺきにしようとあまりにも神経質になっては本末転倒です。できることから取り入れていくことがポイントです!
入浴習慣を見直す
お風呂にしっかり浸かることで、血流が促進され、全身が温まります。
40℃程度のお湯に20分ほど浸かると、副交感神経が優位になり、リラックス効果も得られます。これによりストレスが軽減し、ホルモンバランスが整いやすくなるメリットもあります。また、入浴後は靴下やレッグウォーマーで足元を温め、冷えの再発を防ぐことが重要です。
カイロや温活グッズの活用
手軽にできる冷え対策として、カイロや温活グッズを活用する方法があります。
とくにお腹や腰にカイロを貼ることで、子宮や卵巣の血流が改善され、冷えによる機能低下を防ぐことができます。また、腹巻きや湯たんぽを使ってお腹を温めることで、寝ている間の体温維持にも効果的です。温活グッズを日常的に取り入れることで、冷えに負けない体を作りましょう。
また、冷えを感じている部位を温めても改善しない場合、太ももの内側や裏側を温めることも効果的です。
骨盤を整えながら妊活をしたい方には骨格矯正サロンがおすすめ
骨格矯正で骨格の歪みが改善されると、内臓が正しい位置になり、全身のめぐりが良くなって結果的に質の良い卵が作れる環境へと変わっていきます。
妊活を望んでいる方や、すでに妊活をしていてお悩みがある方は、ぜひ一度骨格矯正サロンでの施術を受けてみませんか?
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