当店にご来店いただくお客様には、必ずお水を飲むことの大切さについてお話をさせていただいています。そのくらい、水というのは、”飲む、飲まない”で人生が変わってきます。
今日の記事はいつもとはちょっと違う「お水の大切さ」をご紹介します。
ダイエットにも若々しさにも健康にもお水が重要
私自身も水を飲むことで、かなり人生が変わったと思います。水というのは、ダイエットや美しさ、若々しさ、健康面などにおいても、欠かすことのできないものだと思います。何も運動せず普通に呼吸をしたり、お喋りをしているだけでも、体の中の水分は自然と2Lも蒸発をしているそうです。
そうにもかかわらず水を飲まずにいるということは、とても危険なことなのです。当店のお客様にも、日々お水をどのぐらい飲んでいらっしゃるかを聞いたところ、大体の方が「アイスコーヒーやお茶はガブガブと1Lくらい飲めている」「お酒は水分補給にも入れていいの?」など、お水を飲むことへの知識のない方がほとんどです。
そうなると、必然的に普段から必要な量の水を飲めていない方がほとんどです。ではここで、お水の飲み方をご紹介したいと思います。
覚えておきたいお水の飲み方
まず、体に必要なお水の量は体重×40ccですので、体重が50キロの方は2L、それ以上の方は2L以上飲むことになります。そしてなるべく、朝起きてから夜8時までの間に、常温で少しずつこまめに飲みます。
夜8時までというのは、人間の体のリズム上、夜8時までが排出というタイミングで、それ以降は溜めるという方に働いてしまうそうなので、それ以降にお水を飲むと、体にたまりやすくなってしまいます。
これが一番理想のお水のとり方だそうですが、いきなり2Lなどと意気込まれると必ず失敗をしてしまうので、まずは1日ペットボトル1本500mLのお水を飲み干すことを、目標に頑張っていただけたらと思います。
飲む温度もその時々の季節に合わせて、冷たい方が飲みやすければしっかり冷やしたものを飲んでいただいて、冬に寒くてお水が飲みにくい場合は、白湯を飲んでいただくのも良いと思います。しかし、私のお客様でも、「お水が体に良いことはわかっていながらも飲めない」という方に非常に多いのが、水を飲むことの大切さの本質がわかっていらっしゃらない方が多いです。
今からお水が飲みたくなる!お水が体によい理由
ここからは「これを聞けば今すぐお水が飲みたくなる!」というようなお話です。
まず、なぜアイスコーヒーやお茶、ノンカフェインのお茶では水の代わりにならないのかということなのですが、まず、アイスコーヒーやお茶、紅茶などの飲み物にはカフェインが入っています。
カフェインというのは利尿作用が高く、飲めば飲むほどトイレが近くなってしまいます。そうすることでせっかく摂取した水分が、むしろ尿として体から大量に出ていってしまうので、脱水を引き起こしてしまうのです。夏の暑い日に、ついアイスコーヒーなどをゴクゴク飲んでしまいたくなりますが、それは水分補給には適していません。あくまで趣向品の一部です。
本当の「カロリー0」は水だけ
では、ノンカフェインのお茶はどうかというと、この手のお茶には必ず食品成分表ではゼロカロリーと表示されますが、それは食品成分上のことであって、本当はごくわずかにはカロリーが含まれています。この世の中で、本当のノンカロリー、0カロリーは水しかありません。
カロリーが悪いわけではないのですが、カロリーが発生している以上は不純物が混ざっているということになり、必ず消化液が出てそれを分解しなければなりません。
細胞に届けるためには、H2Oにろ過しなければいけません。そうして何度もろ過していくうちに、少なからず肝臓にも負担がかかります。その理論で大きなくくりで見ると、ノンカロリー、ノンカフェインのお茶と、お味噌汁は大差がないのです。
脂肪を分解するために水が必要
一番スムーズに細胞に届くことを考えれば、やはりH2O、水が一番です。そしてもう一つ、このお話をすると必ず明日からお水が飲みたくなるのですが、私達の体は脂肪分解酵素リパーゼという酵素が分泌されています。
名前の通り脂肪を分解してくれる酵素なのですが、食品から摂取する場合は、味噌や納豆、アボカド、チーズ、漬物などに多く入っているそうです。このリパーゼですが、よく巷では、脂肪分解酵素という名前で広く知られております。
ですがそれは短縮した名前で、本当の名前は脂肪加水分解酵素です。水が加わると書いて加水ですが、ここで大事なお水が出てまいりました。実はリパーゼというのは、水が加わることで、脂肪を分解する働きができるのです。
水が加わることによって本来の働きをします。ということは、何かしらの理由で脂肪分解酵素であるリパーゼがたくさん体内にあったとしても、そこに水がなければ宝の持ち腐れ、豚に真珠、猫に小判なのです。しっかりリパーゼに働いてもらうためにも、私達が頑張ってお水を飲むことで、より良い仕事ができるわけなんです。
燃えた脂肪を排出するためにも水が必要
ダイエットのために一生懸命運動して脂肪を燃焼したとします。
その燃焼した脂肪は粕になって血中を巡るのですが、そのときにお水が体内を巡っていないと、体の外に洗い流すということができないのです。そうするとせっかく分解した脂肪も、毒素や老廃物となって、さらにまた体の中を巡ってしまうのです。
溝掃除などをした方には経験があると思いますが、溝の落ち葉や泥を一生懸命かき出したところで、最後にお水でザバーっと流さないと溝が綺麗にならないのと一緒で、せっかく細胞のお掃除をしても、最後にお水できちんと流さないことには体は綺麗になりません。
ダイエットだけじゃない!お水の健康効果
そういった理由でわかりやすく肥満防止に効果があるのですが、その他にも水を飲むことはたくさんの良いことがあります。まずは、むくみにくくなります。よく水を飲むと余計にむくむという噂がございますが、私は全くそう考えておりません。
あまりにもご飯が食べれないとき、生命を維持するために飢餓スイッチというのが入り、久々に入ってきた栄養をしっかりと保持するべく効率的に脂肪を蓄える体になるという話があります。
お水が体内に不足するからむくみが起きる
実はこれは水分にもあって、水が普段入ってこない体は、久々に水が入ってくると次にいつ水が入ってくるかわからないので、より水を逃しにくい体に変化します。それが世に言う水を飲んだときにむくむと感じる理由です。
あまりお水を飲まれない方が飲み始めると、最初にむくんでしまうのはそれが理由なのですが、そこで少し我慢をしながらしばらく飲み続けていただくと、”この体はお水がたくさん来るから、しっかり手放してOKだ”と体が判断し、水を循環させてしっかり排出するというスイッチに切り替わるのです。
そうなってからたくさん水分をとると、体はいらない水分と老廃物をジャンジャン体の外に流してくれるようになります。老廃物を流すという行為も、かなりお水が重要です。
美容にもお水は欠かせません
お水を積極的に取って、尿からしっかりと毒素を出すというのが、美容にも健康にもとても大事です。これは余談になりますが、”汗を老廃物で出す”という表現がありますが、汗には老廃物を出す機能はありません。なのでサウナや岩盤浴で老廃物を出してすっきりという文言はあり得ないことです。
そしてお水を飲むと、肌つや、乾燥肌にもかなりの影響がございます。どんなに高級で高機能の化粧水も肌に入る量というのはごくわずかです。化粧水を手のひらいっぱいに取って顔にバシャバシャかけるよりも、お水を体の中に500mL飲んで入れてしまえば、確実に500mL分の水分が体に行き渡るのです。
顔の皮膚の乾燥のために化粧水をバシャバシャつけたところで、体全体が乾いていれば、焼け石に水。とても単純な考え方ですが、実際そうなのです。水を飲むことによって肌のきめが整うという研究結果もあるそうです。
実際に私のお客様でも、お水が足りていらっしゃらないときは肌にツヤがなくなりくすんでしまうのですが、ご来店のない間にしっかりとお水を飲んでいただいたときには、とてもツヤのあるきめ細かいお肌になるので、「水をしっかり飲まれたんですね」とお伝えすると、「すごい、わかるんだ」と驚かれます。
体から老廃物を出すためにもお水が必要
水を飲み始めてしまうと非常にトイレが近くなって困るとは思いますが、とにかく尿から老廃物を出すことが大事です。そして、このトイレが近くなるという問題も意外と水を飲むということで解決してしまうのです。
お水を飲むとトイレの回数が減る話
矛盾したことを言っているように感じられるかもしれませんが、トイレが近いということは、膀胱の筋肉が弱いということです。膀胱というのは、ある程度尿がたまった時点でそろそろ出した方がいいと脳に指令を出して、尿を排泄するように促すのですが、その膀胱の筋肉が弱っていると、まだそんなにたくさん溜まっていなくても脳にもう出したいという指令を出してしまうそうなのです。
お水を2Lほど飲み始めたときはかなりトイレが近くなって大変だとは思いますが、それを繰り返しているうちに自然と膀胱の筋肉が鍛えられ、以前よりも貯められる量が増えます。ということは、いつの間にかトイレが近くて困るという問題も解決していくのです。
当店の大半のお客様も、最初のうちは仕事の合間にトイレばかり行かなくてはいけないので水を飲むことがつらいとおっしゃるのですが、無理なく少しずつ量を増やしていただくと、そのうち皆さん必ずトイレの量が減って落ち着いてきます。
貧血にも、高血圧にもお水が効果的
そして私はとても貧血気味なのですが、貧血がひどい方もお水をしっかり飲んでいただくと、血が増えます。立ちくらみやめまい、血圧が急に下がったときなどには、緊急の手当としてお水を飲んでいただくそうです。
たまに飲みすぎると血が薄まると言いますが、1時間に3Lなど、超極端に飲んだ人のお話なので、そもそも血が少ない方は、お水を飲んで少し増やすぐらいがちょうど良いでしょう。
よく”ドロドロの濃縮した血”などとも言いますが、これもお水を飲むことで少し解消できます。高血圧や高コレステロールの方にもとても良いそうです。
筋肉のトラブル予防にもお水が効果的
また、潤いのないところには電気が通りにくいものです。乾燥して冬になると静電気が増えるように、体に潤いがないと電気がうまく通りません。
私達の体は小さな電気が流れて生命活動をしておりますので、体が乾くということは、非常にパフォーマンスが落ちてしまうのです。そして皆さんが大嫌いな静電気も、お水を飲むとかなり解消されます。
先ほど潤いがある方が電気が流れやすいとお話したので、ではその方が静電気がより通ってしまいそうですが、静電気というのは、体の電気の流れが良いときには自然と放電できているのですが、余分な電気がうまく流れなくなったことにより、プラスマイナスのバランスを崩してプラスの電気ばかりが大量にたまり、それを一気に集中して放電してしまいびりっとくる静電気になってしまうのです。
ですので、お水をしっかりこまめに取って体を潤すことは、自然な放電ができる体の助けになります。そしてよく水分不足で夜中に足がつるという話も聞いたことがあると思いますが、水分は体にとって自然の潤滑油です。筋肉を緩め、滑らかに動かすことの助けになりますので、こむら返りや肉離れ、アキレス腱の切断などの防止になりやすいです。
高級なお水じゃなくてOK!好みのお水を飲み続けよう
飲む水については特にこだわりは必要ありません。1本何百円もする高級ミネラルウォーターも1本50円のミネラルウォーターも、なんなら水道水でさえ特に効果の差はありません。まだ飲みにくくて慣れない方は、炭酸水やフレーバーウォーターなども良いでしょう。
ここでいうフレーバーウォーターというのは匂いがついているものだけです。果汁入りや砂糖入りは避けてください。その上で、ご自身が飲みやすいお水というのが一番のお水だと思います。お水を飲むとたくさん良いことがありますので、気負わずに、ぜひ始めていただけたらなと思います。